大学生の日常。

「ピアノの森」と世界観について

こんにちは。viviです。

今回は、漫画を読んで久しぶりにブログに書きたいことが思いついたので、
作品とともにいろいろ考えたことを書いていきます。

ピアノの森(1) (モーニングコミックス)

今回読んだのは、「ピアノの森」という漫画。1998年に連載が開始され、2015年に完結したのちに最終巻26巻が発売されています。

マンガのあらすじとしては、森の奥底にあるピアノを弾いていた少年が、様々な出会いの中で自分の中にある才能を溢れ出していく。というような内容です。

細かい話は一回読んでください。漫画から音や情景が鮮明に浮かび上がってきて、最後の一ページまで読者を飽きさせません。

 

とても素晴らしい作品なので別段けちをつける必要もないのですが、気になった、というか落としどころがわからない個所が一つ・・・読んだ方ならわかるかもしれませんが、主人公カイの恋人の存在がすごく気になるところです。

私からすると小学校のコンクールの話がとても重要に感じられるため、そこでのつながりを後々も大切にすると思ったんですけれども…、恋愛にいちいち意味をこじつけるのも野暮な話ってコトかな??

 

あと、約17年の長期連載ということもあって初期と最終回では作品の雰囲気が異なってしまっていたと感じています。
私は世界観を大切にしている作品が大好きです。漫画においては、どうしても長期連載や作者の絵の熟練度の変化によって絵柄も変わってしまうため、そこはあまり気にしていません。しかし、98年の連載開始時では作品の世界観も当時の年代をそのまま映し出していたように思いますが、現実の時間が進むにつれてキャラたちも現代機器を使う…というのはどうにも納得がいきませんでしたね~。カイの最終コンクール後の安全問題の解決、その話の流れ自体はスッキリできていいと思うのですが、某動画サイトの影響による解決、、というのはカイが阿字野先生に出会ってから数年後に起こりうる話だとはなかなか思えないのです…てかみんなスマホ使ってるし、、

violet evergardenやsoul eaterなどのファンタジーなら世界観をしっかり作りこむ必要があるため、なろう系のように異世界で普通にうどんをたべたりする作品でない限り私が世界観で裏切られることはありません。

しかし、現実世界を用いた物語では作者がそこをあまり考慮していないことも多く、服やメイク、髪形が連載書記と比べて大きく変わってしまうなんてことがしょっちゅうです(特に「君に届け」とか「花より男子」とか…)。

逆に、そこの変化をあまり感じさせない作品は本当に安心して読めるし、リスペクトします。「銀の匙」とか、全然絵柄変わらなくてすごい。

逆に、そこまで世界観なんて気にしないよって人にとっては「ピアノの森」は本当に文句なしの素晴らしい作品です。何回かほろっと来る感じがとてもいい。未読の方は是非。