大学生の日常。

成長とカオスの衰退

なんとなく生きてたら、今まで考えつかなかったアイデアがぱって生まれ出てくることがある。頭の中には、常に整理して言葉には出せないようなモヤモヤ(カオス、アイデアの端切れ)があって、急にそこから飛び出てくるようなイメージ。

 

こういうとそのモヤモヤはありがたいもののように感じるけど、悩んだりつかれたり、思いつめたりしている時でてくるこれはなかなかに煩わしい。

 

今考えているのは、「このモヤモヤも成熟していくにつれて失われていくんじゃないか?」ということだ。

以前から好きだった米津玄師というミュージシャンがいるけれど、彼の音楽は年を重ねることにその音楽性が変化している。昔の音楽はもっと不完全な感じで、いわばカオスを残したまま世に出しているという感じがあった。伝えたいことがあるけど、うまく伝えられない、みたいな。

今の音楽は透き通っていて、明確なメッセージ性のある音楽を作り上げて世に出している、という感じだ。たくさんの経験や人とのかかわりあいを経て、明確な自分を作り上げてそれを発信している。

 

正直最近の曲はクリーンで整理整頓されているけどあまり好きじゃない。dioramaやyankeeあたりは荒々しかったけど、その代わりに音楽にパワーがみなぎっているような感じだっ…た。...うまく良さが表現できてないな。言語化がどうしても難しいようなその魅力こそが、以前のハチと米津玄師の間くらいに作られたあの曲たちに引き付けられた魅力なのかもしれない。彼は今30歳で、「ハチ」からdioramaまでの期間が2008-2012年だから、当時17-21歳くらいのころだ。もし若い時の感性でしか作り出せないような魅力というものがあるのだとしたら、成熟していない今の自分にしか表現できないものもきっとあるのだろう。

次に小さなアイデアが浮かんできたら、それを忘れずに書き留めておこうと思う。